ドライブは、ケアンズや周辺地域の生の魅力を体験するよい方法です。 生い茂る熱帯雨林を抜けて走る山道と、世界でも指折りの風光明媚な海岸沿いの道とを持つノース・クイーンズランド(クイーンズランド州北部)でのドライブは非常に魅力的です。 特に、ケアンズからポート・ダグラスまでおよそ70kmの海沿いの道は、すばらしい思い出となるに違いない美しさです。
ケアンズ市内では簡単に駐車できます。 駐車場は標識で示されており、街の中心部では多くがメーター制になっています。 長時間駐車する場合には貴重品を車内に置いておかないほうがよいでしょう。 11月から3月の暑い時期には、車内は大変高温になります。CDやカセットテープは変形してしまう場合があるので注意が必要です。
ケアンズではいろいろなタイプの車をレンタルすることができます。 7月から12月は観光シーズンにあたるため、その時期に借りる予定がある場合はあらかじめ予約しておいたほうがよいでしょう。
ケアンズを含めて、オーストラリアでは自動車は右ハンドル左側通行です。 交通量はほかの大都市と比較するとかなり少ないほうです。 道路には標識がきちんと設置されており、ほとんどの交差点には「一時停止(stop)」や「他車優先(give way)」の標識か、信号機があります。 交通ルールに関する警察の取り締まりは厳しいほうです。ドライブの際には下記の事項を参考にするとよいでしょう。
制限速度について
市街地(または民家の多い場所)での制限速度は時速60kmです。 それ以外の区間のハイウェイでは、一般的に制限速度は時速100kmです。 速度標識はよく目立つように設置されているので、見落とすことはまずありえません。 最近、スピード違反取り締まりのカメラがクイーンズランド州全域にわたって導入されています。 取り締まりはランダムに行われており、通常はカメラのフラッシュによってはじめて気付くことになります。 レンタカーに乗っていて撮影された場合には、罰金は数ヶ月後にクレジットカード口座から自動的に引き落とされます。
飲酒運転について
クイーンズランド州では、血中アルコール濃度の限度は0.05%未満です。 一般に、標準的なアルコール飲料(ビール、グラスワイン、スピリッツ・シングル)を2杯飲むとこの基準をオーバーする可能性があります。 路上でのランダムブレステストはごく普通に行われています。 もしテストで不可とされた場合には、警察で血液検査を受けることになります。 この検査でも不可だった場合には、住民でも旅行者でも関係なく、逮捕され、罰金が科されます。
右方優先
この規則は古い時代の交通ルールによるものですが、交差点を通過するときに必要になる場合があります。 信号機も「一時停止(stop)」や「他車優先(give way)」の標識もない交差点では、自車の右手側から交差点に入ってくる車を優先しなければなりません。
サトウキビ運搬列車
サトウキビ運搬列車(Cane Trains)はノース・クイーンズランド全域で年間を通じて見られます。 専用のレール上を走行し、収穫されたサトウキビを製糖工場へ運んでいます。 レールが大きな道路と交差する場所には、たいてい信号機があります。 交通量の少ない道路では、信号機はなく、「他車優先(give way)」の標識が設置されています。 列車には道を譲らなければいけないことに注意しましょう。
動物の横断
夜間、郊外の道路を走る際には、カンガルーなどの動物が飛び出してくることが多いので注意が必要です。 動物との衝突は、苦痛であるばかりでなくたいへん危険でもあります。 街から離れた場所では、これが唯一の交通上の問題とも言えるでしょう。
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