熱帯での暮しは楽しく、快適です。 しかし、暑い季節にはかなりの暑さになり、寒い地方より虫が多いこともたしかです。 ケアンズでの滞在をより快適にするために、いくつかの健康管理上の注意点があります。これらはみな、世界中どこの熱帯地域に滞在する場合でも共通することです。
Dehydration / 脱水症状
高温多湿のクイーンズランド州北部では、脱水症状を避けるために水分を充分に摂取することが欠かせません。 常に飲料水を携帯し、1日1〜2リットルの水を飲むようにしましょう。 ソフトドリンク、アルコール類、コーヒーや紅茶は、より速く脱水症状を引き起こしてしまいます。 オーストラリアではたいていの場合、水道水をそのまま飲むことができます。ただし、多くの旅行会社や健康問題の専門家は、水あたりなどの胃腸の不調を防ぐため、旅行中は市販されているボトル入り飲料水を飲むことを勧めています。
Cuts
and Abrasions / 切り傷・すり傷
熱帯では、小さな傷が非常に速く化膿してしまうことがあります。 切り傷、すり傷、ひっかき傷、虫刺されなどは、ていねいに洗い、消毒薬をつけるようにしましょう。 サンゴによる切り傷は、特に化膿しやすい傾向があります。 グレートバリアリーフのツアーの船はすべて、消毒薬などを準備しています。もしケガをしたらスタッフに言って手当てしてもらいましょう。 もし傷口が腫れたり、赤くなったり、ヒリヒリしたり、熱をおびてきたりした場合には、すぐに医療機関のアドバイスを受けましょう。
Insect
Bites / 虫刺され
感染する危険性はあまりないものの、カの仲間は病原菌を媒介します。 熱帯では、カも含めて人を刺したり噛んだりする虫が多い傾向があります。 常に虫よけスプレーなどを携帯し、夕方や明け方に外出するときは、たっぷりと使うようにしましょう。 もし部屋に網戸がない場合、夜は蚊取り線香を焚くと効果的です。 詳しい情報はホテルのスタッフ、ツアーガイドや添乗員に確認してみましょう。
Sunburn / 日焼け
日焼けは、熱帯で一番大きな健康上の問題のひとつです。 個人差がありますが、ほんの数分で日焼けしてしまいます。 たとえ曇っていても。常に、効果の高い日焼け止めを充分塗り、繰り返し塗り直すようにしましょう。 グレートバリアリーフに出かけるときは、脚の裏側や足の甲、首の後ろにも忘れずに日焼け止めを塗りましょう。こうした部分は、非常に日焼けしやすい部分ですが、日焼け止めを塗り忘れてしまいがちです。 ケアンズでは、クリーム、ローション、スプレー、ジェルなどいろいろなタイプの日焼け止めが売られています。 オーストラリアでは子供の日焼けを防ぎ、皮膚ガンから守るために、次のようなキャンペーンを行っています。"Slip, slop and slap - slip on a shirt(上着を着よう), slop on some sunscreen(日焼け止めを塗ろう) and slap on a hat(帽子をかぶろう)"
Medical
Facilities / 医療機関
一般的に、オーストラリアの医療機関の質は優れています。 また、安全に旅行できることに加えて、旅行中にかかりやすい伝染病などの病気もほとんどありません。
ケアンズには2つの大きな病院があります。 ひとつは公立の病院で、ケアンズ・ベース・ホスピタルと呼ばれています。もうひとつは私立病院で、カルヴァリー・ホスピタルと呼ばれています。 どちらの病院も、ワールドクラスの質を持った救急医療設備を備えています。
市街には、ほかにも多数の小さな病院や診療所があります。 多くの病院にはバイリンガルのスタッフが在籍しています。 24時間診察を行っているところも多く、いくつかの病院ではホテルへの往診も行っています。
もし、ケアンズからほかの国へ旅行する予定がある場合、どんな予防接種が必要なのかケアンズの病院でアドバイスを受けることができます。 また、処方薬をその国に持ち込めるのかどうかも確認しておいたほうがよいでしょう。 アジア諸国の多くは、処方薬の持ち込みに関して特に厳しい法的規制を設けています。 罰金や拘禁といったことにならないためにも、よく確認しておきましょう。
たくさんの人が、スキューバ・ダイビングを習うためにケアンズにやってきます。 ダイビングのコースを受講する前には、総合健康診断が必要です。 ケアンズにはこうした健康診断を専門に行っている診療所もあります。
ケアンズ滞在中の最寄りの病院や医師については、ホテルで確認しておくようにしましょう。 もし健康上特別な問題がある場合は、旅行中常に同行者があなたの健康状態に気を配るようにするか、緊急の場合に救急医療スタッフが適切な治療ができるよう、持ち物の中に必要事項のメモを入れておくようにしましょう。
健康で快適な旅を!
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